
15チームが出場する交流会で
勝って喜び
1泊2日で寝食を共にし
そして負けた悔しさを共有し・・・・。
他の学童の子どもたちにふれ
自分たちの仲間を再認識して
2日間で子どもたちが驚くほど大きく成長します。
初めてつくしんぼクラブとして単独チームを出せた10年前
(それまでは参加人数が少なく他クラブとの合同チームでした。)
翌年には会場がネイパル洞爺となり
初めての2チーム編成で交流会に出場しました。
そして今年。
ネイパル洞爺が最後の年に
久しぶりの全員参加1チームで2日間の試合に挑んできました

初のチームTシャツで気持ちを一つに挑戦してきました

毎年天気の心配なキックベース交流会。
9/14(土)は朝からの雨模様


雨降る中、先発の指導員・OBで会場設営
毎年、各クラブのOBたちが準備・審判を協力してくれて
何とか2日間の試合を進行することが出来ています。
つくしんぼからも3人の高校生OBが手伝ってくれました。ありがとう

雨は9時過ぎには上がりバスの子どもたちも到着

予定通り開会式が始まります。
「外でできるの?良かった!!」とテンションがあがります





大会長挨拶。そして緊張の第1試合が始まります



予選1回戦を勝利で飾る

そして強豪チームとの予選2回戦目
練習してきた外野守備が上手くいって1回の守備を0点で2アウト

まで来て、次のホームランバッターの大飛球を
ライト6年女子がナイスキャッチ


と、チームが大きく盛り上がる中
ライト線審のジェスチャーに主審が反応・・・。
「キャッチしたけどホームランラインを踏み越えて捕球していた。」
との判定をとられて失意の満塁打の4点失点

「なんでー!!」
「今取ってたじゃん!!」と
ベンチの味方からも不満がもれますが
判定に対する確認はしますが
手伝ってくれるOB審判がいて成り立つこの交流会に
必要以上の抗議をしてもしょうがありません。
しかしながら、ここで気持ちを切り替えて!!
なんて言うのも中々子どもたちには酷な話で
結局ワンサイドのコールド負けをくらってしまいました

「判定に対する不満を言うのはやめよう。」
「審判がいるから試合が出来るんだし、近くの審判が見てたんだから。」
という不平不満が長引くのを収めながら
次の予選最終戦へ向けて
「絶対勝って決勝トーナメント行きたい

と、気持ちを新たに一つにして1日目の最終戦に臨みました

円陣も気合が入ります「絶対勝つぞー!!!」

かつては決勝トーナメント決勝戦で対峙した事もある古豪のチーム
声をかけあいながらの
5人の外野守備が本当に頼もしく
ホームランバッターの大飛球をアウトにして
チェンジの1回裏の攻撃で
つながった打線の勢いそのままに
5年男子がつくしんぼクラブ2年ぶりの
ホームランが満塁で炸裂し勝負あり

残りの2回をしっかり守りきっての勝利

3年ぶりに予選上位チームが進出できる
決勝トーナメントに進出する事ができました


予選の試合が終わる頃にはこんなに晴れていたネイパルでした

その後は少しゆっくり部屋でくつろぎながら
夕食をみんなでいただき
ちょっぴり照れくさい風呂もみんなで入り
夜には全員で交流会に参加しました。
今年はチーム対抗クイズ大会です

ただ泊まって各クラブが部屋で好きな事をするのではなく
こういった交流の時間を意図的に設けているのも
14年前の第1回交流会の開催から変わらず流れている理念なのです。





クイズ交流でおみやげをいただき
それを部屋に帰って分け合って明日の予定と
「決勝トーナメントにこれたのはみんなの力だよ。」
「相手は強いけど、今日の最後の試合みたくみんなでがんばろう。」
と、話をして疲れた身体をベッドに休ませたのでした

翌朝は起床とほぼ同時に降雨が・・・・


水浸しのコートに更に雨が・・・・。

止む気配のない雨に
各クラブ指導員間で緊急協議し
体育館での試合開催が決定しました。
そして迎えた久々決勝の第1試合。

相手チームに強打者が多く
頼もしい外野守備陣がいくらがんばっても
体育館壁直撃の2ベース・ホームランで点を取られるのですが
「取られたら取り返そう

「アウトになってもいいから


そんな声かけをするつくしんぼの子どもたちなのです。
味方のミスに
「ちゃん取って!!」
「もっと早く走ってよ!!」
なんていう声が思わず出たり。
「あ、もう負けた!終わったわ!」
なんていう諦めの声を我慢できなかったり
することが課題だったこのチームなのですが
2回裏の攻撃では
緊張の初出場3年生の打席に
「大丈夫だって!!」
「思いっきり蹴って走ればいいから!」
「失敗しても大丈夫だから!!」
と、細かい事は抜きの大声援。
結果、3,4年生が見事に出塁を決め
それを5,6年生が本塁に返しての7得点

これぞ学童保育の縦のつながり

と、指導員として身震いを感じるような瞬間でした。

おそらく他の人が見れば
「うわ、つくしんぼボロ負けだったんだね~。」
なんて言われそうな結果ですが
最後の最後まで
「大丈夫!」
「ドンマイドンマイ!!」
「思いっきり蹴って!!」
と、言い続け
失敗の結果は誰も責める事をしなかった
このチームは本当に立派だったと思います。
結果なんかより大切なものを子どもたちは共有していたんだと思います。
普段なら負け惜しみを言ったり
負けたときの逃げ道を先に言って
「やっぱり、だから負けたんだよ~。」
なんて言う事もあったのですが
ここまで本気で仲間と共に戦ったからこそ
言い逃れのできないその感情が
涙となって溢れてきたんだと思います。
「勝ちたかった!」
「悔しい!!」
この点差の試合で
本気で勝つことを諦めなかった子どもたちを誇りに思います。
今年最後の6年生のこの悔しさを
5,4,3年生は、今の2年生も加えた来年のチームで
リベンジを果たせるよう
また、今年とは違うチーム作りを見せてくれるのでしょう。
そして、驚いた子どもたちの反応と行動。
試合はこれで終了なので
「応援に来てくれた父さん母さんたちと帰っていてもいいから。」
と、伝え。
その後、主審をこなし
子どもたちのもとに戻ってみると
ほとんどの子どもたちが残っていたのです。
「え?父さんもう先帰ったよ。」
「いいんだ。みんなとバスで帰るから。」
こんなこと今までにありませんでした。
※お迎えに来ていただいていた保護者の方は本当に申し訳ありませんでした・・・。
2日間の試合を通じて仲間として成長し
負けた悔しさも本当の意味でみんなで感じて
試合後のお弁当も泣きながら食べていたという子どもたち。
初めてチームがまとまったのでしょう。
その後は


みんなでTVを見たり本を見たり
OBをつかまえておしゃべりしたりと
なんていうことのない過ごし方をしていたのですが
雰囲気はいつもと違うものがあったようです。
1泊2日の生活を共にして
キックベースを共に戦うことで
こんなにも子どもたちが成長するこの行事。
来年は会場をどこかに移しますが。
これからも大切に続けていきます。
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